杉下茂氏が逝去

2023/6/16

元中日ドラゴンズ投手、杉下茂氏(97)が6月12日(月)東京都内の病院で、間質性肺炎のためお亡くなりになりましたのでお知らせいたします。
ご遺族によりますと、亡くなられる当日午前までは普段通りの生活をしていましたが、午後になって体調に異常を訴え、東京都内の病院へ搬送され、22時18分に亡くなられたとのことです。

杉下氏は明治大を経て1949年に中日ドラゴンズへ入団。
プロ2年目の1950年から6年連続で20勝を記録、プロ通算は525試合に登板し215勝123敗、防御率2.23。

中日が初めてリーグ優勝した54年には32勝をマークし最多勝、防御率、勝率、奪三振、完封数で投手5冠王に輝きます。
西鉄との日本シリーズでも3勝を挙げ日本一に貢献し、シーズン、シリーズの両方でMVPを獲得しました。

天知俊一氏からフォークボールの指導を受け、日本で初めて投げたことから「フォークボールの神様」とも呼ばれ、引退後は中日、阪神の監督も務め、巨人や阪神などでも投手コーチを歴任、1985年には野球殿堂入りを果たしました。
沖縄の春季キャンプでは臨時コーチを毎年務め、ブルペンで投手陣を見守り、後進の指導にもあたりました。

杉下茂氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。