大野雄大投手が「沢村栄治賞」を受賞

2020/11/23

本日(11月23日)沢村栄治賞の受賞投手が発表され、大野雄大投手が受賞しましたのでお知らせいたします。

沢村賞は1947年に制定され、その年の最も優れた先発完投型の投手に贈られる賞です。今季10完投、6回の完封勝利を挙げた大野雄投手が最優秀防御率、最多奪三振の2冠に加え、ドラゴンズでは2004年の川上憲伸氏以来となる9人目の同賞受賞となりました。

大野雄投手コメント

「連絡をいただいた時はすごくうれしかったです、自分自身が候補にあがっているのは知っていましたし、もしとれるのであればうれしいなと思っていたので、少しソワソワしていました。それがうれしさに一気に変わって、横に妻がいたので、二人で喜んでいました。

僕を含めて先発投手には沢村賞は頭のどこかにあると思う、ただ遠いものすぎて、シーズン前の目標の一つとして実際に目指すものにはならないと思えるほど届かない遠い賞です。自分がそのような賞をいただけるとはプロに入る前から、入ってからも程遠いと思っていたのでまさかという感覚、川上憲伸さんをはじめ受賞されてきた方々は素晴らしい投手ばかり、自分もそこに名前が加わるのかと思うと不思議な感覚ですし、うれしさもあります。

絶対に完投ということは考えていないですが、自分の長所は長いイニングを投げられることだと昔から思っていました。7回、8回というのは毎試合目指して投げているので、その中で最後までいける試合が今年は多かったのですが、でもよく10回も投げきれたなと思います。「お前が投げていたら点が取られる気がしない」と言われるのですが、自分自身は全くそんなことなく、毎回マウンドに上がるのは怖いですし、初回に7失点くらいしたらどうしようとか、怖さを毎回持ちながらマウンドに上っている、でもその試合に対する準備は毎回怠らずにしっかりやってきたので、その結果がこうなったのかなと思います。

沢村賞をいただき、来年も狙いますということにはならないような高い所だと思う、ただ何年も続けてこそ、このプロ野球の世界というのは評価されると思います。今年だけではなく来年以降も同じような成績を残せられるようにやっていかないと、1年間しっかり先発ローテーションの軸としてチームを支えていくということが大事だと思いますし、その先にタイトルであったり賞がついてくるものだと思うので、けがせず離脱することなくチームに貢献することが大事だと思います。

来季はまずチームの優勝を第一において腕を振りまくりたい、ケガはいけないのですが、多少のリスクは背負いながら1年間しっかり投げたいと思います。

自分の中でもこういう賞をいただいて身が引き締まるというか、普段の行動からしっかりしていかないといけない、見られているということを感じながら生きていきたいと思います。」